良い汗と悪い汗の違い
悩んでいる人には怒られてしまうかもしれませんが、汗はどんどんかいたほうが良いです。
理由は2つあります。
ひとつは、良い汗をたくさんかいた方がよいということ。
良い汗とはサラサラで肌の上ですぐ乾き、体の貴重な成分が汗に含まれているため水に近く、体温をきちんと調節してくれる汗です。
悪い汗とは、その逆にネバネバで乾きにくく、たくさん出ているのに体温調節もせず、体の貴重な成分を体外に出してしまうものです。
現代人は、冷房や運動不足などのせいで、あまり汗をかかなくなっています。
このような環境にいると、汗線はどんどん使われなくなって衰えていきます。
運動選手や暑いところに住んでいる人は汗線が鍛えられているので、すぐに良い汗がかけます。
しかも、同じ温度ならば汗線を鍛えている人の方が鍛えていない人より汗をかく量は少ないのです。
ですから冷房などにあまり頼らず、体をできるだけ動かしたり、お風呂に入るときも、足と手をまず最初につけて、汗を出してから入り、あがった後もすぐに服を着ず、汗を蒸発させてください。
もうひとつは、多汗症の患者さんは優しい人が多いということと関係があります。
彼らは周りの人のことを思いやったり大事に思っているから、汗を気にしてしまうのです。
手のひらの汗を気にするのも、手をつないだ人や触った人に、嫌な思いや迷惑をかけたくないという気持ちがあるからではないでしょうか。
ですから、汗に悩んでいる方々には「汗のことなど気にせずに、どんどん汗をかいてください」と言ったほうが効果的です。
汗のことばかり考えて精神的な悪循環に陥る前に、このような考え方をしたほうが良い汗をかくことにつながります。